歴史民俗資料館分館は、ブラスト工房のある、埼玉県蕨市の、旧中山道沿いに建つ旧家
で景観保存の対象になっています。
元々は、蕨市第4代市長 金子吉衛氏 の旧宅で、明治時代に、織物の街として栄えた、
織物買い継ぎ商の商家の貴重な遺産として、保存・活用されています。
その建物の入り口玄関部分を、作品のモチーフにしました。
この作品は、全体をステンドグラスで製作し、ステンドグラスでは表現できない、玄関
引き戸の桟の部分をサンドブラストで彫刻加工し、数ミリ幅の細いラインを表現してい
ます。
木造建築の雰囲気を出すために、額縁スタンドはヒノキで製作しました。
ステンドグラスとサンドブラストによるガラス彫刻の、両方の特性・技法を生かした作
品です。