サンドブラスト教室 レッスン1

被せガラスコース レッスン1

ブラスト工房で行っている サンドブラストガラス彫刻講座の中で、
被せガラスを使ってガラス彫刻をする、 被せガラスコースのレッスン1です。
被せガラスを彫刻加工するには、いくつかの方法 技法 がありますが、まず最
初は、フラットブラスト から始めます。

目次
・被せガラスとは
・フラットブラストの方法
・デザインカッターの説明と持ち方
・ゴムのマスキングシート
・被せガラスのフラットブラスト
・被せガラスコースレッスン2

被せガラスとは

被せガラス 外

被せガラスは きせがらす と読みます。
かぶせがらす ではありません。
被せの読みは、
・洋服を着せる
・着物を被せる
の違いによるものと思われます。
洋服は体形に合わせて着る 体に密着させるというニュアンスがあります。
しかし着物は、体に何枚も被せていくニュアンスですね。
洋装が日本に入ってきた明治時代では、こういう漢字表記の使い分けが
されていたようです。

被せガラスは、ガラスの上にガラスをかぶせた構造になっています。
多くは、透明なガラスの外側に、色ガラスを付けた2層構造になって
います。
その外側の色ガラス部分を加工して、デザインを表現するのが、サンド
ブラストの被せガラス彫刻です。

フラットブラストの方法

フラットブラスト ブラスト工房

ガラスの表面を均一の深さに彫る方法を
フラットに彫る フラットブラスト と呼んでいます。
サンドブラストガラス彫刻は、ノズルの先から噴出する砂をガラスに当て
て彫刻する技法です。
砂は、ノズルの先から放射状に広がるので、ガラスとの距離をとれば、
全体に均一に砂が当たるので、全体を同じ深さに彫ることが可能です。

デザインカッターの説明と持ち方

ガラス彫刻 レッスン1
被せガラスコースレッスン1 サンドブラストガラス彫刻教室
マスクをカットする際には、デザインカッターを使用します。
デザインカッターの持ち方は、ペンを持つように握ればよいのですが、
ポイントは ブレない ように持つ事。
デザインカッターを持った手は、ペンを持つように握り、小指と薬指を
グラスに添えて、この部分を支点として ブレない ようにして、
マスクをカットしています。
ガラス彫刻 デザインカッター
デザインカッターの刃は、角度が30度のものを使用します

ゴムのマスキングシートについて

サンドブラスト ゴムシート

レッスンで使用しているマスキングは、ゴムシートを使用しています。
このゴムシートは、サンドブラスト用で主に石材店などで、記念碑や石碑を
彫るときに使われているものです。
裏側がシールになっていますので、そのまま貼ることができます。
長時間のサンドブラスト作業にも耐えられる高い耐久性があり、表面が割合
柔らかいゴムなので、デザインを書く時にも書きやすいマスキングシート
です。
柔軟なゴムシートですので、湾曲の大きなグラスや、カーブしている素材に
も密着させやすいというメリットもあります。

被せガラスのフラットブラスト

被せガラスコースレッスン1 サンドブラストガラス彫刻教室
先に言ったように、被せガラスは2層構造なので、表面の色ガラス
部分だけを 同じ深さに均一に彫る ことがポイントです。
色ガラスが消えて、下のクリアーガラスが出てくるという点では、
目で見てもわかりやすい作業です。

被せガラスコースレッスン2 レッスン1の逆の加工

紅葉のデザインを彫刻加工したワイングラスの完成です。
今回は、被せガラスにデザインを彫りこむ と言う仕様
でしたが、レッスン2では逆のパターンで製作をします。

デザインの部分だけ、色ガラスを残して周りをすべて削り落とす仕様で
製作します。
詳しくは、レッスン2をご覧ください。


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