サンドブラスト 被せガラスコース10

被せガラスコースレッスン10 中級

ブラスト工房では、サンドブラストで加工するガラス彫刻教室を
開講しています。

・被せガラスコース
東京都の伝統工芸品・江戸切子にも使われている、高級ガラス素材
被せガラス(きせがらす)を使った、ガラス彫刻作品をつくる講座
です。
水彩画のような、繊細な淡いグラデーションが特徴的な、美しい
ガラス彫刻作品ができあがります。

初めてガラス彫刻をする方でも製作できる、サンドブラストガラス
彫刻講座、被せガラスコースですが、今回はレッスン10で中級
レベルのレッスンの紹介です。

サンドブラスト 被せガラスコース10

紫色の被せガラス抹茶椀にバラを彫刻します。

 

水色と紫色の被せガラス

サンドブラスト 被せガラスコース10

今回使用する被せガラスの抹茶椀は、今までと違う仕様になっています。
多くの被せガラスが、透明なガラスの外側に色ガラスが付いた2層構造になって
いますが、今回の抹茶椀は透明ではなく、水色のガラスの外側に紫色のガラスが
付いた仕様になっています。
水色の地色に紫色のデザインを加工する、という事です。

バラの花を和のデザインに

サンドブラスト 被せガラスコース10

今回の素材は、抹茶椀と言う「和」の素材ですので、バラの花を和風にアレンジして
製作しました。

和の美の中に「もののあわれ」というものがあります。
こわれやすいものほど、はかなく美しい、という美意識です。

そんなイメージを思い浮かべながら製作したので、水色の上に淡い紫のバラが咲く、
優しいイメージの作品になりました。

バラ

サンドブラスト 被せガラスコース10

実際に抹茶を入れてみました。
気温の高くなる夏に向けて、緑・水色・紫の3色が涼を感じさせる、
これからの季節にぴったりの色合いです。

サンドブラスト 被せガラスコース10

被せガラスのステップブラスト

サンドブラスト 被せガラスコース10

サンドブラストガラス彫刻の中でも、今回のように何回にも分けて
彫刻加工をする手法を、一般的には「段彫り」と言われています。
が、まだまだ「段彫り」という言葉を勘違いしている人がいて、
「段差があるから段彫り」と言っている人がいます。
この段彫りの段は「段階を追って彫る」という意味での段です。

このような間違いがあると問題ですので、段階を追って という
意味で、ブラスト工房では、ステップブラスト と呼んでいます。

色ガラスの厚みは1mm以下の場合も多く、本当に薄い範囲で何回にも
分けて彫刻加工をするというは、とても微妙なコントロールが必要に
なります。
この微妙な加減を、思った通りにコントロールできてはじめて、自分の
思い通りの作品を作り事ができるようになるので、それまでには何回も
の失敗を経て、経験を積むことが大切です。

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