ガラス彫刻の基礎知識

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23 サンドブラスト レンガ風素材の彫刻加工

サンドブラストでレンガ風の素材を彫刻加工する所を紹介しています。

表面が細かくデコボコのある素材なのですが、サンドブラスト用の
マスキングフィルムを貼って加工する事で、文字の細やかなニュアンス
まで表現できています。

このレンガ風の素材は、見た目がレンガのようなのですが、中身は
発泡素材ですのでとても軽く、両面テープなどで貼り付ける事も可能な
施工に便利な素材です。
彫刻したままだと、同系色で文字が見にくいので、彫刻部分
に塗装をしています。

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22. サンドブラスト タイルの彫刻加工

サンドブラストでタイルを彫刻加工する所を紹介しています。
タイルのような陶器・磁器は、表面が固いのでガラス同様に
サンドブラストの彫刻加工に、向いていている素材です。

動画では自然石に見える仕様のタイルを使用していますの
で、普通のタイルより硬い素材ですが、とてもシャープに加工
出来ています。
彫刻したままだと、同系色で文字が見にくいので、彫刻部分
に塗装をしています。

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21.サビ落とし サンドブラスト ガラス彫刻の応用

サンドブラストは「砂を吹き付ける」という
作業です。
1800年代のアメリカで確立された技法
で、海での潜水技術の発達と共に開発
された「空気を圧縮して送る」という圧縮
空気の中に、海の砂を混ぜて噴出させる
ことにより、サンドブラストが始まりました。

それまでは、船が航海から帰ってくると
船底の塗装やサビや貝などを、すべて手
作業で削り落としていましたが、海岸の砂
を吹き付けるだけで、塗装や汚れをきれい
に落とせるので、普及していったサビ落とし
の技法です。

現在でもサビ落としや、金属の表面をザラ
ザラにして、塗料がが付きやすくしたり、
滑り止めに使ったりと、基本的な利用法は
多くのシーンで行われています。

その応用編として、サンドブラストがガラス
彫刻に使用されています。

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20.サンドブラスト 木材の彫刻加工 サンドブラストガラス彫刻の応用

サンドブラストで木の板を加工する所を紹介しています。
サンドブラストで木材を加工すると、木の柔らかい部分
から削れて行くので、比較的硬い木目の部分が残り、強調
されたような仕上がりになります。

サンドブラスト加工ならではの、特徴的な仕上がりで、
より木質感の感じられる仕様になります。

特に木目の強い木が向いていて、ブナ・サクラ・などの
落葉広葉樹はあまり木目が強く出ませんが、スギ・マツ
ヒノキなどの針葉樹の方が、木目がクッキリ出るので、
サンドブラスト加工の特徴を生かすことができます。

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19.デニムのサンドブラスト加工

以前はデニムウェアのダメージ加工に、サンドブラスト
加工が多く使われていました。
が、あまりに劣悪でいい加減な環境で作業をしていた
為、多くの人が肺疾患になった為、あまり利用されなく
なりました。
もちろん、ブラスト工房ではそのような事はなく、密閉した
BOXの中で作業をしていますので、問題はありません。

デニムにもいろいろな種類がありますが,サンドブラスト
加工に関しては、カラーデニムなどは加工ができないも
のが多いので、不向きであると言えます。

インディゴ染で厚みのある物が適していて、一般的に使
われている14ozなどが加工に向いています。

ガラス素材と比較すると加工時間が、3~5倍以上もか
かりますが、「なかなか削れない」という特性を生かして
微妙なグラデーション表現などが可能になります。

デニム生地の加工に関しては、まだまだ研究の余地が
ありますので、これからもいろいろな展開を考えていきます。

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16-5.サンドブラスト 大型ガラスのフィルムブラスト

大型ガラスの製作ですが、サインプレートとして必要な
のは、指定書体・指定ロゴの彫刻作業です。
サンドブラスト用のマスキングフィルムを使って、忠実に
反映させています。

単純なフラットブラスト(平彫り)ですが、全体を均一に
彫刻加工するのにも、ちゃんとした方法があります。

今回は長さ1m程度のサインでしたが、ブラスト工房では
マンションや戸建ての玄関ドアサイズの2m程度の大きさ
の物まで、サンドブラスト加工をしています。

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16-4 大型ガラスの加工 大型ガラスのステップブラスト

幅200mm 長さ1000mm の板ガラス
を彫刻する作業を紹しています。
今回は、彫った反対側から見て立体感が
感じられるような、ステップブラスト(段彫り)
で、シンクブラスト(深彫り)の手法を使って
彫刻加工をします。

ガラス彫刻は、作業中の集中力がとても
要求される作業です。
「間違えた!」
と言ってもやり直しはできません。

特に深彫りの場合は、頭の中に完成イメージ
を作り上げて、そのイメージ通りになるように
彫っていかなければなりません。
つまり想像力も要求されます。

意外と必要なのが体力ですが、筋力よりも
持久力です。
同じ姿勢で何時間も、もくもくと彫刻作業を
続ける体力も必要です。

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16-3 大型ガラスの加工 大型ガラスのカット

大型ガラスの加工で、ガラスカットの2回目です。
通常1mを超すような大きさのガラスは、メーカー
さんや問屋さんでカット加工したものを仕入れて
サンドブラスト加工しています。
(ガラスのカットが仕事ではありませんので)

今回は1000mm×200mmにガラスをカット
してガラス製のサインの見本を製作します。

見本用に用意したガラスですが、8mm厚の大きな
ガラスで、店舗の解体工事の際に廃棄処分になる
予定のガラスを貰ったものです。

その店舗というのは、コンビニエンスストアです。
コンビニはガラス張りで、店舗の中が良く見えるよう
に出来ていますが、あの正面にあるガラスです。

練習・テスト・見本用などに有効活用できます。
不要なガラスは、身近に結構あるものなので、機
会があったらもらっておきましょう。(笑)

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16-2 大型ガラスの加工 フラットブラスト

大型ガラスの加工ですが、まずフラットブラストの紹介
です。
面積が広いので、全体に彫るにはかなりの時間がかか
るのですが、集中力を切らさないように、油断なく作業
をしなくてはなりません。

完成してみると、大型ならではのインパクトがあるので
満足度は高い作品になります。

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16-1.大型ガラスの加工 ガラスのカット

大型ガラスの加工ですが、そのほとんどが、板ガラスの加工です。
まず準備段階で、ガラスのカットをする所を紹介したいと思います。

ガラスは、表面の小さなキズがきっかけで、簡単にヒビが入る事がありま
す。
これは、ガラスと言う物質の特徴でもあります。

物理的に言うとガラスは「分子間結合の強い流動体」なのだそうです。
(私も詳しくはわかりませんが)
たとえば、チューブに入った歯磨き粉が固まった、感じをイメージしてい
ますが、そんなに間違いはないと思います。
固体でなくて流動体と言われると、壊れやすいというのが、イメージ的に
納得できます。

ですので、ガラスをカットするというは実際には、

・ガラスの表面にキズを付ける
・割る

という事になります。

ちなみにステンドグラスの作業は、

・ガラスをカットする
・カットした小口を平らに削る

という作業を延々続けて、最後にハンダ付けして組み立てるので
ガラスをカットする練習にもなります。

私も一時期、ステンドグラス教室に通って、様々なガラスのカットの仕方を
学びました。

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15.被せガラス ステップブラスト

被せガラスの緑色の大きい深皿を使って
、ステップブラストの紹介をしています。
直径280mm程度の大きさの深皿は、
重量もあるので、片手で保持しながら動
かすには、ある程度の筋力も必要ですし
自由に動かせなければ、全体に均一に仕
上げる事も難しくなります。
まず一番時間がかかるのが、全体に色
ガラス部分を落とす所ですが、これをき
れいに均一に仕上げないと、完成度に
影響してきます。

ステップブラストの部分で重要なのは、

砂をピンポイントで当てる

という事で、広範囲に砂を当ててしまうと
グラデーションを表現しにくくなります。

今回は、緑色の被せガラスの大きい深皿
を使用して、ツルバラを彫刻加工しました
が、どのようなデザインを加工する際にも
基本的な部分は同じです。

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14.ミラー彫刻の紹介

ミラー・鏡と言っても素材はガラスです。
ガラス面に、銀メッキ・銅メッキ・保護塗装 をしたもので
銀メッキ部分がいわゆる鏡面部分を作っています。

ミラーをサンドブラスト加工する場合には、裏側から彫る事が
多く、メッキ部分と塗装部分を、サンドブラストで彫ります。

商品には様々な大きさがあり、今回加工したようなハガキサ
イズのものから、全身姿見のような大きなものまで、様々な
サイズの物を加工しています。

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13-3.ボトル彫刻 ワインボトル サンドブラスト彫刻の実際

日々ワインボトルを彫刻加工していると、原産国によって
ガラスの違いがある事がわかります。
ガラスの硬い順で言うと、フランス・イタリア・ドイツ・チリ
日本・・・のように感じます。

ワインは世界中で飲まれているお酒ですので、今後はオースト
ラリア・ニュージーランド・ロシアなど、どんどん種類が増え
ていくので、それぞれのガラスの質を見極めながら、一つ一つ
丁寧に加工をしています。

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13-2.ボトル彫刻 シャンパンボトル

シャンパンのボトルは、中身が発泡酒であるために、肉厚な
硬いガラスが使用されています。

たぶん、目に見えないヒビが入っていたのだと思うのですが、
ドンペリをテーブルの上に置いておいたら、突然爆発!した
ことがありました。
工房内は当然ベトベトで、飛び散ったガラスの掃除が大変で
した。

シャンパンボトルはガラスが固いので、彫るにも時間がかかり
ます。
ブラスト工房では、繊細なデザインが多いので、一つ一つ慎重
に彫刻作業をしています。

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13-1.ボトル彫刻 ウイスキーボトル サンドブラスト彫刻の実際

ウイスキーのボトルは、お酒の中で一番ボトル形状の種類が
多いのではないのか、と思っています。
近くのコンビニやスーパーで見かけても、小瓶・大瓶・円筒
形・立方体・円形・・・ほんとうに多様な形をしています。

そのボトルに合わせてデザインを考えて、ボトルのガラス
の硬度を見極めながら彫る、作業が必要になります。

具体的には、バーボンなどは柔らかめのガラスですし、
比較するとスコッチの方が、肉厚な丈夫なガラスです。
カナディアンはその中間くらいの感じですし、国産の
ウイスキーボトルは、柔らかめのガラスで肉厚に出来て
いる傾向があります。

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12.被せガラス ステップブラスト(段彫り)の紹介です。

被せガラスのステップブラスト(段彫り)の紹介です。
被せガラスのステップブラストの一番重要な所は、グラデーションの表現です。

被せガラスは、熟練の職人による手作りガラスですので、一つ一つすべて
色ガラスの厚みが違います。
厚みが1mm以下しかない被せガラスの色ガラス部分を、何回にも分けて
彫刻加工していく場合には、正確にピンポイントに砂を当てる技術と、
色落としの時点で、色ガラス部分の厚みを把握する経験が必要です。

グラデーションの出し方は、製作者自身の感性による部分が大きく影響します。
全体にグラデーションを描くのが好きな人、部分的にグラデーションを出すのが
好きな人など、作家の特徴が表れます。

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11.被せガラス フラットブラスト(平彫り)の紹介です。

被せガラスのフラットブラスト(平彫り)ですが、基本的には色ガラス部分を
均一に削り落とす作業です。
一見簡単そうに見えますが、「全体に均一に」というはコツが入りますので、
経験が必要になります。

仕上げの部分では、マスクを使わず完全なフリーハンドで、ガラスを加工して
いますので、動画もぜひご覧ください。

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10.被せガラスの詳細を紹介しています。

被せガラス(きせがらす)というは、多層構造のガラスの事です。
一般的に多い構造は、透明なガラスの外側に色ガラスが付いた、2層構造の
ガラスです。
透明なガラスの外側に、色ガラスが付いている事から、外被せガラスとも
言われます。
江戸切子や薩摩切子も、この外被せガラスが一番多く使われています。

被せガラスは2層構造だけでなく、3層・4層と層の厚いものもあります。
いろいろな色のガラスを重ねて製作されるので、多層被せガラスとも言われて
います。

切子硝子は、円盤状の刃物でガラスをカットして製作するので、基本的には
幾何学模様しか製作できませんが、サンドブラスト ガラス彫刻加工の場合は、
砂を吹き付けてガラスを彫刻する、という特質上、デザインの自由度も高く、
応用範囲も広い、という特徴があります。

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9.シンクブラスト(段彫り)の紹介です。

ステップブラスト(段彫り)の中のシンクブラストの紹介です。
シンクとは沈めるという意味で、流し台のシンクと同じ意味です。
デザインをガラスの中に沈めこむ、というような意味合いで、シンクブラスト
と呼んでいます。

8で紹介したフレームブラストは、マスクのラインに沿って縁取るように
彫っていきましたが、シンクブラストの場合は逆で、マスクにあまり触れない
ように彫っていきます。
感覚的には、フリーハンドでガラスを彫っていく、ような感じです。

実際には、板ガラスを使って、ドアガラス・窓ガラス・パーティーション
などに使うガラスを彫刻加工する際に用いられることが多く、サンドブラスト
のガラス彫刻をする人の技術力の高さが要求される技法です。

後々大型ガラスの加工を紹介する際に、再度ご紹介します。

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8.フレームブラスト(段彫り)の紹介です。

サンドブラストのガラス彫刻の技法の中で、ステップブラスト(段彫り)という
方法があります。
デザインを一つ一つ分けて彫刻作業をしていくもので、経験が必要な高等技術
です。

段彫りとは段差があるから段彫りなのではなく、段階を追って彫っていくから
段彫りと言われています。
英語では「シークェンス・順番に」と言われます。

ブラスト工房では、段彫りの事を「ステップブラスト」と呼んでいます。
ワンステップ事に彫っていく、という意味で、こう呼んでいます。
ステップブラストの中には、いくつかの方法があり、そのうちの一つである
フレームブラストの紹介です。
英語では「フレーミング・カーヴィング」などとも言われています。

フレームブラストは深く彫り込まなくても、立体的な表現が可能です。
ブラスト工房でステップブラストをした、一番厚みの薄い素材が「うすはり」
というグラスです。
熟練の職人による吹きガラスで作られ、厚みがわずか1mmしかありませんの
で、透明感のある美しいグラスです。

その厚さ1mmを彫る際に、フレームブラストを使ってデザインを立体的に表現
し、製作しました。
たぶんですが、うすはりをちゃんと段彫りできるのは、ブラスト工房だけでは?
と自負しています。

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7.ステップブラスト(段彫り)の紹介です。

7回目は、ステップブラスト(段彫り)の紹介です。
しつこいようですが、段差があるから段彫り ではありません。
英語では、Sequence Carving と表現されるように、シーク
エンス・順番に段階的に、となりますので、段階を追って彫刻
加工をするので、段彫りと呼ばれています。

ステップブラストにも、いくつかの方法がありますので
順次紹介していきます。

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6.フラットブラスト(平彫り)

全体に均一に、同じ深さに彫る方法を紹介しています。
全体にムラなく同じ分量の砂が当たるように、素材と
ノズルを常に動かして、彫刻加工をします。
「部分的に彫り進める」というやり方をすると、必ず
深さがバラバラになりますので、とても美しくない結果
になります。

一見単純に見える作業こそ、基礎的な技術が必要な事が
多いのですが、フラットブラストが出来てこそ、ちゃん
とした作品・商品ができる、と言えます。

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5.マスキング ゴムシートの説明 サンドブラスト ガラス彫刻の基礎知識 ブラスト工房

ハンドカットのメリットは、ステップブラスト(段彫り)の場合に、
「信頼性のあるマスク」が作れる事です。
ブラスト作業の途中でハガレたり飛んだりしたら、アウトです。

マスクに関しては、パソコンで作ったデザインを正確に反映したフィルム
のマスクと、ハンドカットのマスクを使い分けています。

実験として、同じデザインの作品を両方のマスクで製作して販売した事が
ありますが、ハンドカットのマスクで製作した物から売れて行きます。
お客様には違いがわからないはずですが、何かしらの手作り感、を感じとら
れている、のかもしれません。

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4.マスキングフィルムの説明

サンドブラスト用のマスキングフィルムの製作方法の
紹介です。
微細なデザインを彫刻で表現するには、的確なマスキ
ングフィルムの製作が必須条件です。

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3.デザインの説明

サンドブラスト加工の原稿の作り方について、紹介しています。
イラストレーターを使って、微細な部分も表現できるように
細やかな原稿を作っています。

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2.吸い込み式と直圧式の説明

サンドブラストのシステムは、大きく分けて吸い込み式と
直圧式の2通りがあります。
ブラスト工房では、直圧式を使用しています。
その理由や、双方のメリット・デメリットなどを説明しています。

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1.ブラスト工房の機材の説明 サンドブラストの基礎知識

サンドブラストでのガラス彫刻についての情報を、動画で 紹介します。

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