数年前から考えていた企画。
ロックグラスを使って、ＲＯＣＫなイメージのグラスを作りたい！という文字にすると
、かなりベタなダジャレ的な感じなのですが、ちゃんとしたシリーズ化しようと、製作
を始めました。

・Vol.0.5
・ギアグラス
・Ｈ・Ｒ・ギーガー

Vol.0.5

写真

もともと数年前から、カッコいいグラスを作りたい！　という思いがあったので
すが、どんなコンセプトで作るか、ずーっと考えていました。

そこで決まったのは、ＲＯＣＫが似合うグラス。

ロックなロックグラスという、ベタなダジャレが結論となりました。

今回はそのプロトタイプとして、今までやっていなかったデザインのグラスを作
ってみようと思い、製作しました。

今まで製作してきたもののデザインは、有機物、花や動物などがほとんどで
したが、今回は逆に無機物に挑戦。
機械のパーツをモチーフにしてみました。

ギアグラス

完成したのは　歯車で構成された　ギアグラス。
ロックグラスを一周するように、たくさんの歯車を組み合わせています。

ただ単に彫刻加工しました、と言うのでは意味がないので、ブラスト工房ではス
テップブラスト（一般的には段彫り）と呼んでいる手法で、歯車を１個ずつ分け
て彫刻加工しました。
こうすると、正面から見た際の、前後関係の重なりが表現できるので、より立体
感が得られます。

実際に製作して見ると、これが異常にメンドクサイ！花や動物の方が、はるかに
簡単でした。
しかし、完成した物をみると、「とても面白い！」。
これから、こういうモチーフも突き詰めて見たいと思います。

Ｈ・Ｒ・ギーガー

ロックなロックグラスの最終目標は、ロックグラスで、Ｈ・Ｒ・ギーガーの作品
のような、ダークサイドアートを表現する事です。

Ｈ・Ｒ・ギーガーと言えば、一番有名なのが、リドリー・スコットの監督作品　
エイリアン　のエイリアンを描いた人として有名で、第52回アカデミー賞視覚
効果賞受賞も受賞しています。　
（私は、リドリー・スコットの作品が異常に好きで、全部見ています）

ギーガーは２０１４年に亡くなっていますが、その晩年を描いたドキュメンタリ
ー映画、ダークスター　はとても良い作品です。
なぜ、機械と人間の融合したような作品を描く事になったのか、その原点は何な
のか、子供の頃「ぼくは将来、お城に住むんだ」と言っていたギーガーは、最終
的にお城を買い取り、自身の美術館を作った事など、１人のアーティストの個性
的な生涯が、とても良く描かれています。
<br /> 　　<br /> 　　<br />

ギ－ガーの作品は、１９７３年にリリースされたＥＬＰ（エマーソン・レイク・
アンド・パーマー）のアルバム、「恐怖の頭脳改革」にも使われています。
ロックの中でもクラッシック寄りのプログレッシブロックの有名なバンドですが
、ギーガ－の作品とアルバムの内容が見事に融合した名盤として、今でも語り継
がれています。
<br />

今後の製作予定としては、ＲＯＣＫという音楽のダークサイドな部分をより深く
追求する内容にして、販売もしようと考えていますので、今後の展開をお楽しみ
に！。