サンドブラストで被せガラスの花びんを加工する
埼玉県美術展への出品作品を製作しました。
素材は被せガラスの花びんで、透明ガラスの外側に紫のパウダーガラスとルリ色のガラスが付いた
被せガラスです。
ガラスメーカーに残っていた在庫を譲っていただき、今回の素材にしました。
休息中の留った八咫烏
昨年の埼玉県美術展には、飛んでいる八咫烏を表現しましたが、
今回は岩に止まった八咫烏をモチーフにしました。
被せガラスの色合いが暗い感じなので、幻想的な雰囲気も表現できそうです。
最初から全体をブラストせずに、部分部分に分けて加工していきます。
霧や雲や波の表現方法
写真の黄色く見えるものは、ガムテープを貼り合わせて、波状にカットしたものです。
これをマスキングとして、遠目に砂を当てて曲線を表現します。
加工の仕方によって、雲や波や霧の様子を表現できます。
簡単で安価なマスキングですが、いろいろな表現に使うことができるので、
曲線だけでなく、自分の好みでカットして用意しておくと便利です。
サンドブラスト用のフィルムでの曲面加工
水彩画のような表現になりました。
仕上げに関しては、最後の最後まで悩み、６回ほどやり直しましたが
考えていた表現になんとかたどり着いた感じです。
シャープにリアルな表現ではなく、幻想的なボヤッとした感じになりました。
神の使いである八咫烏は果たして、この世の者なのか？あの世の者なのか？。
私自身は、両方の世界を行き来する者、だと思っています。
写真だとかなりぼけた感じに見えますが、実物は八咫烏自体がしっかりと
表現されています。
埼玉県民美術展は公募展ですので、誰でも参加できるのですが、その分出品者が多く
競争率がとても厳しいのです。
近日中に搬入予定ですが、今年は会場に置いてもらえるのか？
とーっても不安です。
まあ、やることはやったからいいか！
という心境です。
詳しい製作過程は、下の動画をご覧ください。
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