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名優の愛飲したバーボン

ハードボイルドなお父さんって、どんな人かはイメージできませんが、ハード
ボイルド作家の大藪晴彦さんの作品を映画化した「野獣死すべし」「蘇る金狼」
で主演し、私の大好きな監督、リドリー・スコットの「ブラックレイン」では
極悪な男、佐藤を演じ、夭折した（ようせつ　将来を期待されていた人が、若
くして亡くなった場合に使われる表現です）名優、松田優作さんが愛飲していた
バーボンとして有名なお酒がこのオールドクロウです。

松田さんは、行きつけのバーに必ずボトルを置いておいて、
「後輩が来たら、自由に飲ませてやってくれ」
と言っていたそうです。

その気遣いも素晴らしいのですが、実は、オールドクロウが特別好きだった
わけではないようです。
オールドクロウ自体は、そんなに高級なお酒ではありません。
というより、普通に飲める値段で、売られているお酒です。

別の話ですと、有名な俳優の松田さんは、収入もよかったので、もっと高級な
お酒を飲んでいていも不思議ではなく、高価なお酒をキープしておいて
「自由に飲ませてやってくれ」と言ってもよかったのですが、そう言われると、
店にきた後輩達が、きおくれして、楽しく飲んでくれないのではないか、自分達
も頑張れば飲める、という価格のお酒なら、気兼ねせずに楽しんでくれるだろう
、と言う風に考えて、オールドクロウにしていたようです。

本当に優しい人は、相手の次の次まで予測して、気を使っていたのだと思うと
本当に凄い人だと思います。

オールドクロウはカラスではありません

ブラスト工房　名入れ彫刻　彫刻ボトル — 本来はカラスの事ではなく
製作者の名前です。

オールドクロウというと、年老いたカラスをイメージしますし、ラベルにもカラ
スの絵が描かれています。
しかしこのクロウとは、カラスの事ではなく、このお酒の発案製作者である
ジェームズ・クロウ氏のことなのです。
クロウ氏は、とても優秀なウイスキーの蒸溜職人で、彼の作ったウイスキーは
「クロウのウイスキー」と言われ、その中でも熟成を重ねたものが、「オール
ド・クロウ」と呼ばれた事に由来するのです。
ですから、描かれているカラスは、ちょっとしたユーモアみたいなものですね。

父の日には、こんな逸話にあふれた、
バーボンウイスキーを、カッコイイ
お父さんにプレゼントしてください。