センザンコウを彫ってみる
新型コロナウィルスを媒介したという容疑がかけられている動物、センザンコウ。
ウロコの感じが面白いので、ガラス彫刻のモチーフにしようと思い立ちました。
魚のウロコはずいぶん彫ってきましたが、少し違う表現方法が必要かもしれません。
センザンコウってどんな生き物?
鱗甲目という種類の哺乳類で分類通り、全身を甲羅のように固いウロコにおおわ
れています。
とても哺乳類に見えなくて、カメのように卵を産みそうですね。
主食はアリ。
小さなものを食べている感じが、意外とかわいいですね。
もともと食用と言うよりは、古くから中国でウロコを漢方薬として用いていたの
で、で捕獲されていました。
そのウロコの下にある皮も、革として利用され靴の材料になっていたので、いろい
ろと利用されていたようです。
つまりお金になる!わけで、密猟が後を絶たず、絶滅が危惧されています。
コロナウィルスの媒介者?
ナショナルジオグラフィックのサイトによると、コロナウィルスCOVID-19
の元の宿主はコウモリで、コウモリからセンザンコウへ移り、そのセンザンコウ
から人間に感染したのではないか?と言われているようです。
つまり人間がセンザンコウを捕まえなければ、こんな事にならなかったのでは?
と思うと、原因は人間の行動にあるようにも思えてきました。
フレームブラスト
今回は、ステップブラストの技法で、板ガラスにセンザンコウを彫ってみます。
ポイントはやはり「ウロコ」で、硬いウロコが重なり合っているところの
表現です。
これには、ウロコを一枚一枚分けて彫っていく方法が必要です。
なおかつ、センザンコウの背中のまあるい感じも出したいと、思います。
写真のマスキングは、いつも使っているゴムシートですが、いつもは鉛筆の線
のまま彫っています。
今回は、ウロコを何回にも分けて彫っていく過程で、鉛筆の線が消えていく
ことがあるので、カットをした後に再度、油性マジックでトレースし直しました。
デザイン画ができ、カットも完了したので、これから彫る作業に移ります。
サンドブラスト用ゴムシート、小分けにして販売しています。
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