サンドブラストならではの表現 被せガラスのステップブラスト
サンドブラストだからできる表現方法として、一番わかりやすいのは、写真のような作品です。
一般的には 段彫り と言われる技法です。
相変わらず「段差が付いているから段彫り」と言ってる人がいるのですが、それは間違いです。
段彫りの段は「段階を追って」と言う意味の段です。
サンドブラスト発祥のアメリカでは、sequence順番に、と言われています。
ブラスト工房では混乱を避け本来の意味を表現する言葉として ステップブラスト と呼んでいます。
色落としの重要性
最初の製作過程として、不要部分の色ガラスを削り落とす 色落とし と言われる
作業があります。
一見単純に見える作業ですが、この過程で色ガラスの厚みを見極めたり、グラスの
クセを判断したりする重要な作業です。
ここで、ステップブラストの際の圧力や彫る時間を決めて、次の作業に移ります。
ステップブラストの微妙な感覚
厚みが1ｍｍに満たない色ガラス部分を、何回にも分けて彫っていく作業が
被せガラスのステップブラストです。
コツは「感」としか言いようのない部分があります。
つまり多くの被せガラスを彫った経験があるから、微妙な調整をできるという
ことです。
ステップブラストの技法はまだまだ研究の余地がありますので、
今後もアレンジしながら、様々な表現方法を模索していきたいと
思います。
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