ブラスト工房 サンドブラスト ガラス彫刻
バカラのワイングラス


ガラスの話11は、クリスタルガラスです。
クリスタルガラスは、ガラスの素材に鉛を
混ぜて作られていました。
(いました・・・・については、のちほど)
正確に言うと 酸化鉛 を混ぜて作るので
すが鉛は他の金属に比べて、溶ける温度が
低いので、ガラス自体の溶ける温度を下げ
る事ができるので、ガラス工芸にはとても
便利な素材です。
しかも、出来上がったガラスは、透明度が
高くなるので、水晶のようなガラス クリ
スタルガラスと呼ばれるようになったわけ
です。

クリスタルガラスを分類すると
フルレッドクリスタル 
鉛の含有量が30%以上

レッドクリスタル
鉛の含有量が24%以上

セミレッドクリスタル
鉛の含有量が24%未満

と、おおまかに分類されます。

ちなみにバカラ社のクリスタルは
フルレッドクリスタルですので、
同じサイズのソーダーガラスと
比較すると、重量もあります。

先程の いました・・・ですが、鉛の有害
性工場廃液の処理のコストアップなどの
理由から、今では、鉛の代わりにチタンや
バリウムの化合物を入れて、鉛クリスタル
に近づけた無鉛クリスタルが主流になって
きました。
ガラスの宝石 と言われる、スワロフスキ
ーのガラス製品ですが、以前は有鉛だった
のが、今は無鉛クリスタルになっています。
まさに、時代や環境の変化に対応した形で
すね。

クリスタルガラスは他にも、カリクリスタ
ル、チタンクリスタル、バリウムクリスタ
ルなど、様々な名称のクリスタルガラスが
作られるようになってきました。

ちなみによく勘違いされているのは、
クリスタルガラスは、他のガラスより丈夫

という人がいますが、これは明らかな間違
いで、鉛と言うのは金属のなかでもかなり
柔らかい部類に入りますので、当然クリス
タルガラスは、柔らかくキズがつきやすい
ガラスになります。

取り扱いは、丁寧に!。