ハーバリウムとは、植物標本の事。
植物本来の色を失わずに保管する方法として、ビンに入
れて、オイルに漬けたものです。
見た目にも透明感のある、美しい表現になりますので、イン
テリアアイテムとしても、とても人気があります。
透明感が必要ですので、容器は基本的にガラスビンです。
ガラス彫刻専門のブラスト工房としては、ガラス と聞くと
何かをしたくなる・・・・というのは必然です。
実際に、ハーバリウムの講座を受講して、いろいろな作り方を
学んでみて、気が付いたのは、瓶の底の部分のレイアウトの
仕方が難しいという事です。
花の茎がバラバラになったりして、ちょっと見苦しいかな?と
思った時には、小さな花びらを敷き詰めて埋めたりしていまし
た。
そこで、ビンの下の部分をサンドブラストで加工してグラデー
ションを付けてみました。
出来上がって見ると、底の部分のレイアウト問題が解決!。
淡い幻想的な雰囲気もでき、思った通りの仕上がりになりま
した。
次に、断面が四角形のビンの片面を、サンドブラストでスリガラ
ス状に加工してみましたが、正面から見るとスリガラスの白い
バックの効果で、花の色がとても映えました。
確かに、ハーバリウム本来の透明感が薄れましたが、それは
それで、ハーバリウムのバリエーションと考えれば、有効な方法
なのではないか、と思っています。
他にも、ガラスビンを加工することで、ハーバリウムの表現方法を
広げられることがわかりましたので、今後もいろいろなバリエーシ
ョンを紹介していきますので、お楽しみに。