サンドブラストコンプレッサー選びのポイント埼玉ガラス工芸サンドブラストガラス彫刻

コンプレッサーというサンドブラストの機材

サンドブラストは、空気圧で砂を吹き付けて、ガラスなどを彫刻
加工する工芸です。
機材の中で重要なポイントになるのが、圧縮空気を作るコンプレッサー
です。
以前にも何度かブラスト工房の機材を紹介しましたが、サンドブラスト
使用するコンプレッサーは、どんなものが良いのか？について説明した
いと思います。
あくまで、直圧式のサンドブラスト機材を前提にした内容です。

ブラスト工房の機材の紹介
https://blastkoubou.co.jp/?p=1280

最初に使っていたコンプレッサー

ブラスト工房スタートは、代表の佐藤が自営業者として、自宅の４畳半から
始めた「サンドブラスト工房・アルケミィ」です。
最初は、上記のような携帯用コンプレッサーを使用していました。
小型で便利なのですが、高音の耳障りな音がすることと、発する熱があり
夏の密閉した４畳半は、４０度以上の高温になるような、ありさまでした。

ちなみにこのコンプレッサーはまだ現役で、出張セミナーなどで使用してい
ます。

静音で安心作動のパッケージベビコン

次に購入したのが、日立のパッケージベビコン１００Ｖですから
家庭用電源でＯＫで、音も静か、連続運転が可能、というサンド
ブラストに向いたコンプレッサーです。
大きさも大きいのと、価格が高いのが難点ですが、とても使いや
すいコンプレッサーです。

直圧式サンドブラストとしての必要条件

直圧式サンドブラストに向いているコンプレッサーの条件です。

１．定格時間のないもの・・連続運転のできるもの
 
たとえば、上記のコンプレッサーは、お手頃価格で性能も高いの
ですが、定格時間というのがあります。
連続６０分作動させたあとには、６０分休憩するように説明さ
れています。
時間をあけながら作業する場合にはいいのですが、本格的にやる
場合には向いていません。

２．空気の噴出量が５５Ｌ／min以上のもの
コンプレッサーのカタログや商品説明には、〇〇L／minという表記
があります。
これは「１分間に何リットルの空気を噴出できるか」という性能の
ことです。
過去の経験では、直圧式の場合、最低５５Ｌ／ｍｉｎで作動させて
いたことがありましたが、実際にはかなり厳しい状況でした。
噴出量が少ないので、空気が不足してしまう事もありましたので、
その時には、サブタンンクを取り付けて全体の容量を上げることで
解決しました。
（あくまで間に合わせですが）

この噴出量は、大きければ大きいほど、余裕が持てて良いのですが
実用域としては、７０Ｌ／ｍｉｎ以上がお勧めです。

３．騒音　できるだけ小さな方が良い
音が大きいと、意外と体感に影響して疲れやすくなったりします。
カタログ数値では、
上記のアネスト岩田のコンプレッサーは、８０ｄｂで、日立の
パッケージベビコンは５２ｄｂですので、音の大きさが違います。
この辺が、コンプレッサー選びのポイントだったりします。

４．タンク容量　できるだけ大きなものが良い
圧縮空気を貯めておくタンクは、できるだけ容量の大きなものが
安心して使用できます。
実は、３．で、音の大きさを紹介した２つのコンプレッサーは、
両方とも３０Ｌのタンク容量です。
タンクが大きくなると、コンプレッサー本体の大きさも増すので
ちょっと考えどころですね。